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二兎を得るか、一兎をも得ざるか

出張報告書 - 202012台湾【その2・渡航当日】

前回はこちら:

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コロナだけど台湾出張行ってきた話、今回は日本出国〜台湾入境まで。


日本から出国

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出国は関西国際空港から。エバー航空を利用します。
そういえば、KIX-ITMカードのポイントつけてくるの忘れました。(出国後の制限エリアにある機械にカードを通すやつ)

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この日の国際線は、定期便3便と臨時便1便の計4便しか運航されていませんでした。
航空業界大打撃どころじゃねんじゃ……

搭乗手続き

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出発ロビーは想像していたよりは人が多いです。とはいえ、いつもの関空の20分の1ぐらいかなというイメージ。
預け荷物はほぼ30kgでした。
余ってたマイレージビジネスクラス乗りたかったのですが、スターアライアンス系が使うANAラウンジは関空では閉鎖されていて使えなさそうでしたので断念。

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防護服で重装備した人ばかり、というのは今年の夏頃の話で、搭乗手続き時にはフェイスガードをした人がちらほらいた程度でした。列もまったく大した事なく10分待った程度。

並んでいると、QRコードの書かれた看板を持った地上スタッフがやってきて、検疫証明の事前登録を必ず行うように言われます。
QRをスキャンしてスマホから台湾政府の専用のサイトにアクセスし、名前、パスポート、台湾内で滞在する住所(2週間隔離する場所)をあらかじめ入力し、スクリーンショットを撮って保存しておきます。
これは駐日代表処のHPにも掲載されており、基本的には事前に登録してスクショ化してから持ってこいとのことのようです。

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オンライン申告で電話番号を入力するところがありますが、台湾域内の電話番号を持っているのであればそれを必ず入力しておきましょう。
ない場合は日本の番号を入力できますが、これはシステム上入力をスキップできないので「仮入力」となり、入境後に必ず台湾のいずれかの通信キャリアの電話番号を入力させられることになります。

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日本の番号を入力しても確認SMSは来ます。

搭乗手続きのカウンターで行った作業は次の4点でした。

  • パスポートの提示(特別入国許可のビザ添付済み)
  • 3日以内に実施したPCR検査の陰性証明書(紙面原本)の提示
  • 先述の「在宅検疫電子申告証明」のスクリーンショットの提示
  • エバー航空の健康同意書へのサイン

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通常のチェックイン+α、という程度の印象で、比較的さらっと航空券をいただくことができました。

制限エリア

写真は撮れてないのですが、免税店1店舗と香水ブランド2店舗があいていたのみで、相当に閑散としていて寂しかったです。

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今回乗る機体はボーイング787型機、かっこいいね。

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ゲート前のエリアも人はまばら。
防護服ではなく、ビニール雨合羽とフェイスガードに身を包んだ台湾人のおばちゃんがいました。

このあとこのおばちゃんに「写真撮ってくれない?」とお願いされ、ゲートをバックに爽やかな笑顔で写真撮影。
そのあとしれっとFacebookにアップしてました。たくましいな。

機内

登機して平時と異なると感じた点は以下のようなもの。それ以外は特別変わっているというふうではなかったです。

  • 座席は同行者がいない限り必ず隣は空席
  • CAの制服が医療用防護服のようなものになっている
  • 機内誌がない
  • エコノミークラスの食事は選べない

降機後にスタッフが各座席の画面とか消毒するんだろうなあ…… 苦労を案じざるを得ません。

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機内食は選べず。
「FLY SAFE」と書かれた小さなパッケージがついていたのであけてみると、消毒液とアルコールティッシュのセットでした。
フランスブランドらしく、すごくいい香りがしました。

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飲み物は台湾ビールをお願いしましたが、やっぱ無かったのでこれで勘弁して! と、謎のクラフトビールをいただくことになりました。が、これが結構美味しかったです。

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食後は降機前の準備を早めに行います。
いつもはオンラインで申請する入国カードですが、どうやらシステムが停止しているようだったので、紙のカードをCAさんにもらって記入します。
あらかじめ入手しておいたSIMカードスマホにセットします。

あとで気づいたがこのSIMは現地電波を掴むと自動アクティベートされるタイプではなく、SIM番号を専用サイトに手動で打ち込んでアクティベートするタイプだったため、到着後しばらく使えなくて焦ることに。

台湾入境

降機して空港内に入り、イミグレーションの方向に向かっていくと、途中に検疫コーナーがあります。
さてここから分岐です。

  • 日本出国前に台湾の電話番号で検疫申告済
    → 4. へ
  • 日本出国前に台湾以外(日本国内など)の電話番号で検疫申告済
    → 1. へ

1. 「在宅検疫電子申告証明」の再入力

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検疫コーナーの手前にまたしてもQRコードの書かれた看板があり、読み取ると日本出国前と同じページが出てきます。

  • 台湾の電話番号が使えるSIMカードを持っている
    → SIMをスマホに入れてその番号でもう一度電子申告を行い、証明画面が出たら5. へ
  • SIMがない or あるけど台湾の電話番号ではない
    → 2. へ
  • ガラケーなのでWebが見れない or 台湾内の親族や友人のSIMを借りる or 情弱
    → 3. へ

2. SIMカードを購入する

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検疫コーナー手前に電話番号付きSIMを購入できるコーナーがあるのでそこで買いましょう。スマホに疎くてもスタッフが接続まで行ってくれるはず。
大半の外国人は台湾番号を持っていないため、長蛇の列ができていました。

  • スマホで台湾の電話番号として着信を受けられるようになった
    → 1. へ
  • ガラケーなのでWebが見れない
    → 3. へ
  • SIMロックがかかっていて使えない
    → ?(これどうなるんでしょうね、すごく気になる)

イモトのWiFiの電波を機内でも飛ばしっぱなしにしていた日本人の出張おじさんたち、軒並みコチラに整列されていました。

3. セルフ申告コーナーでPCから電子申告を行う

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自分は台湾内の知人があらかじめSIMカードを用意して到着ロビーで待ってくれるという神応対を受けたためこちらへ。
空港内のWi-Fiに接続したスマホ上のLINE電話で台湾の知人に繋ぎ、スタッフに取り次ぎます。その間にPC画面で必要事項を入力していると、スタッフが電話番号の疎通を知人と確認したのち、追加情報を入力してくれます。

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防疫ホテルではなく「親族または友人の家での検疫隔離」という扱いになり、自分があとで受け取る予定のSIM電話番号(疎通もこの場で確認)と、保証人として知人の電話番号が記載された証明書が印刷されます。これを持って次の手順4へ進みます。

4. 検疫コーナーを通過する

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レーンがいくつかあるようですが、どこを通っても大丈夫です。
パスポートとスマホの電子申告の画面、もしくはセルフ申告コーナーで印刷した紙面を見せて、その場で電話がかかるかスタッフにチェックされます。

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健康チェックシートを渡され、毎日健康確認をすること、外出可能な日付はこの日で、何かあったら電話すること、スマホの電源は切らないでね、という感じの説明をされます。

5. 持ち込み禁制品の検査

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食肉や農業産品といった食べ物を持ち込んでいないかの検査があります。
が、日本発の飛行機であれば到着後に乗客にグリーンカードが渡され、それをここで提示すれば検査をパスして通り抜けることができます。

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以前に中国大陸側から台湾に渡った際にカードがもらえず検査されて、機内食で食べきれなかったバナナが見つかり没収されたのを思い出しました。

6. イミグレーション

めちゃくちゃ人が少なく、一瞬で通過できました。
(当然ですが写真なし)

パスポート(ビザ)と入国カード、それとPCR検査の陰性証明書を提示しましたが、そういえば手前の検疫コーナーで陰性証明書を提出しなかったような気が…。おそらく飛行機搭乗手続き時に確認ができていれば問題がないのかもしれません。

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実際にはいろいろと手こずっていたり、スタッフが足りていなかったりして、約1時間半かけて到着ロビーに出ることができました。
同様に時間がかかっている乗客が大多数で、人のいない受取所で荷物が延々と回転台で回り続けていました。


このあと、到着ロビーで待ってくれていた知人からSIMカードを受け取って自分のスマホにセットし、さらに知人の車で隔離場所である家まで送ってもらいました。
ちなみに隔離場所は、自室さえ確保できていればそれで問題がない、とのことです。
引き続き、翌日0時からきっちり14日間の隔離カンヅメ生活に突入します。

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