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二兎を得るか、一兎をも得ざるか

人工孵化させた烏骨鶏が母鶏になりました

2021年になって何も発信ができていなかったのでした。
ということで、昨年夏に人工孵化させた烏骨鶏が最近母鶏デビューしたのでそのあたりをリハビリ的に軽くまとめ。

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大きくなったので野外に小屋を作る

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仕事が詰まる中、土日の2日間の突貫工事で2階建ての鶏小屋を制作しました。
太陽光パネルとバッテリー、ネットワークカメラ、電気柵を備えた構造で、1階部分は地面に接していて庭になっており、2階部分は段ボール製の巣と、計画中の自動給餌給水システムを置く専用スペースになっています。
これの制作記事も書かなきゃな……

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烏骨鶏、1羽になる

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3羽いた烏骨鶏のうち、2羽が亡くなってしまいました。
原因はペローシス。移動がうまくできず、餌が食べられなかったり、鶏小屋の2階部分にある巣に戻れずに地面で夜を過ごし、寒さに耐えられなかったことが理由と思われます。
あまりに寒い日の夜は小鳥用ゲージに移して室内に置いていたものの、比較的暖かいと思われる日に外に出しておいたら、それがダメだったようです。

卵を産みはじめる

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残った1羽は雌鶏でした。
1月中旬ごろになると、巣の中で卵を産んでくれるように。産んだ本人(本鶏)もちょっと驚いているようす。

10個ほど産むと抱卵モードに

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烏骨鶏の卵は1個数百円と値段が張ります。
理由はもちろん「なかなか卵を産まないから」なのですが、「1週間に2個ほどのペースが数年間続く」のではなく「数十個産むと抱卵モードとなり一切産まなくなる」ようになります。
採卵用鶏としてポピュラーな白色レグホンは年間366個の卵、つまり1日1個必ず産むわけですが、烏骨鶏も産卵モードであればちゃんと1日1個産んでくれます。
白色レグホンは遺伝子的に改良がされていて、卵を温める「抱卵モード」にならないようになっているのです。

ある一定期間内に卵を十数個産むと産卵を完全にやめ、巣にこもって卵をじっと温め続けるようになる、というのが本来の鶏の姿であって、この習性を人工孵化であっても色濃く残している種が烏骨鶏であります。
とはいえ、雌鶏しかいないので卵はすべて無精卵だから温めても意味がないし、そもそも全部食っちまったぞ……
ということで、抱卵モードを解除するか、なにかしらの有精卵を温めさせたほうがいいなということになりました。

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結局、少々遠方の道の駅から比較的安い(4個で500円!)烏骨鶏の有精卵を買ってきて、これを温めさせてみることにしました。

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ついでに巣箱も新しい段ボールに替え、籾殻と藁を敷いてあげます。

教えてもいないのにこの反応。
本能とはすごいものです。遺伝子にソフトウェアがハードコーディングされてるんだな……

1羽だけ産まれました

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かくして3週間後、1羽だけなんとか孵化してくれました。
卵4個中1個は無精卵、2個が1週目での中止卵でした。1羽だけでも産まれてきてくれたのはありがたく、良い春となりました。

鶏小屋ハックを進めなければ

烏骨鶏を細々飼い続けている理由に「家庭農業のIT化の研究」があり、家庭養鶏における孵卵装置に関してはすでに試験と改良ができている状態です。

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一方で鶏小屋についてはまだIT化が中途となっているばかりか記事化もできていない状況。
今後このあたりを重点的に進めていければと思います。