xor

二兎を得るか、一兎をも得ざるか

真空管でディストーションエフェクタ作ってみたよ

電子工作で真空管を初めて使ってみました。

一週間ほど前、音楽好きの友人から「ギター用のエフェクターを自分で作ってみたい!」とお願いされ、秋葉原まで部品を買いに行きそのままはんだづけカフェで一緒に作業することに相成ったのでした。

彼はとりあえず一日で出来るものがいい!でもハンダ付けは中学生以来…
とのことだったので、シンプルな回路で変化のわかりやすいものを考えました。ぶっちゃけどんな音になろうと自分で作れればなんでもよかったそうなのですが…

作ったのは真空管によるディストーションです。時代錯誤感。
自分も一緒にやるもんだから、折角ならあまり市販してなさそうなモノを作りかったので。
回路図は一から考えるのも難しい(真空管世代じゃないし特性構造使い方よくわからない、汗)ので、古くから製作されておられる方のサイトを参考にさせて頂きました。以下のページの一番上"DS-L5"です。

www.geocities.jp

とてもシンプル、すごくわかりやすい回路図ですね。
もちろん全くもって一緒ではなく、回路定数は若干変えてみたりはしています。あと電源ですが、DCDCコンバータを使用せず直接12VのACアダプタを使いました。アキバ高架下のお店で買ったものを。

製作途中の手間書きは省きますが、組み立てて一発で動きました。いい音してます。
総費用は3500円ぐらいでした。うち真空管12AL5が1500円、ACアダプタが1000円です。電池にしてもいいけれどヒーターが電流を食うのがちょっと心配だったので外部電源専用としました。
その他、外装は某100円ショップで売られている食品用タッパーだったりすることが特徴です。スケルトンでかっこいいのか、チープでしょぼいのかよくわかりませんね…(ちなみに二個で100円でした)
ただし意外にも強度があって、踏んでも壊れはしないでしょう。自作専用のアルミ外装は高いし見た目がおんなじようになりがちなので、これはこれで個性的な気がします。友人はどうやら暇ができたら破壊して違う箱に入れ替えるつもりだそうですが。

音について、弾いてみたものをupできるとよかったのですが、そこまで需要はないだろうし少々面倒だし…で割愛します。すみません。
音そのものはBOSSの旧型OverDriveをハイゲインにしたものに似ています。新型は粒揃えがいいですねえ…
ピッキングニュアンスに応じて若干の音色変化があるところはDynaDriveっぽいです。回路的にはもう少し改造したらもっと変化が出せそうに思えます。
FETは秋月の2SK-369-V、ノイズはゼロでした。パーツを組み替えて音を調整できるよう、抵抗コンデンサ半導体類はピンソケット留めの半固定にしています。違うFETに交換したらファズっぽい音にもできそうですね〜